前回の「【低位株スクリーニング】資本金30億円以下の小型株を・発行株数もチェック」に引き続き、
スクリーニングで使用する財務指標の解説をしたいと思います。
今回紹介する財務指標は、「浮動株」と「浮動株比率」です。
どっかーんと上がる銘柄を見分けるうえで
大切なポイントになります。
この財務指標の意味と、
使い方を説明していきます。
浮動株と浮動株比率
浮動株比率とは何でしょうか。
いや、その前に
浮動株とは、、、
浮動株とは、資産として固定的に保有されている株ではなく、
株式市場で売買され、流動的に取引されている株券のことをいいます。
でも、どうやったら、どの株が固定的に保有されていて、
どの株は浮動的に保有されていると分かるのでしょうか?
「この株、そろそろ売ろうかなぁ」なんて、
株主の頭の中まで分かるはずがありません。
したがって、
浮動株 = 少数取引単位を保有している株主の株式数
と仮に定義して、
浮動株比率を計算しています。
浮動株比率:1取引単位以上50取引単位未満を保有している株主の
株式数合計が、発行済株式数 のどのくらいの割合があるかを指しています。
つまり、小粒な株主の割合です。
大株主はそう簡単には株を売れないのです。
その理由に
・そもそも、売る気が無い(創業一族ならそうでしょう)
・一度に大量に売りに出すと需給が崩れて株価が暴落するおそれが高い
・取引上の付き合いなどで株式持ち合いをしている
などが考えられます。
ですから、大株主は、いくら株価が上がろうが、絶対に売らない。売れないのです。
浮動株比率からわかること
では、浮動株比率が低いと何が起こるでしょうか。
「低位株のメリット」で紹介したように、低位株の特徴には、
(8) 発行株数が少ないためいったん好材料が出ると値上がり率がダントツに違う。
(10) 発行株数が少ないので需給が崩れやすい
(11) 市場参加者が限られる値嵩株にくらべて需給が崩れやすい
があります。
株価は需給で決まる
のです。
株価は需給で決まるとは
多くの人が「欲しい、買いたい」と思えば株価は上がります。
これは限られた株数に対して、買いたい人が多くなれば需給バランスが崩れて、株価はつり上がるためです。
発行済み株数 × 浮動株比率 = 流動株数
で計算される流動株数が少なければ少ないほど、
売り株の供給量は限られてきます。
すなわち、需給が崩れやすくなるのです。
浮動株比率がいくつ以下ならいいのか?
低位株のスクリーニングの最後のステップのひとつに
浮動株比率のチェックを行うことをぜひおすすめします。
えっ、何%以下ならいいのかですか?
経験的には
30%以下が目安かなぁ
といった感じです。
まとめ
この記事では、「浮動株」・「浮動株比率」とその使い方の説明をさせていただきました。
いかがでしたか?
よくわかったでしょうか。それともイマイチ?
ひきつづき、スクリーニングに使用する財務指標を説明していきます。
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