以前「低位株のメリット」で、
低位株の特徴として
(2) 単価が安いので多くの株数を取得できる
を紹介させていただきました。
今回はなぜそれがメリットと言えるのかを説明してみたいと思います。
多くの株数を購入できることのメリット
多くの株数を取得できるとはどういうことでしょうか。
株には売買単位というものがあります。
通常1000株単位、一部の銘柄では、100株や500株単位となります。
株の売買は、この売買単位株数ごとにのみ可能です。
売買単位1000株の銘柄を100株ごとに売買することは出来ません。
したがって、多くの株数を取得できるということは、
複数の売買単位の株を取得できるということになります。
複数の売買単位を持つメリット
複数の売買単位の株を持つことが、なぜメリットとなるのでしょうか?
それは、売買のタイミングを分ける・ずらすことができるからです。
たとえば、同じ50万円で、単元株1000株として、
1)株価500円の銘柄を1000株持っている
のと、
2)株価50円の銘柄を10000株持っている
のとでは、
売買の自由度が違います。
1)の場合は売買のチャンスは一回きりです。
一回の売買で、よいタイミングを捉え売るなり、買うなりしなければなりません。
一方で、
2)の場合は売買のチャンスは複数あります。
たとえば、10000株を2回に分けて、
1回目に5000株、
さらに
2回目に5000株
といった売り方、買い方が出来ます。
分割売買のメリット
なぜ複数回に分けて売買することがメリットと言えるのでしょうか。
たとえば売る場合を考えて見ます。
基本的に”高くなったら”売ればよいのですが、
ひとことで”高くなったら”といっても、
その銘柄が暴騰していたら、天井で売りたくなるのが人間というものです。
しかし、天井で売り抜けるのは至難の業です。
そんな時、複数単位の株を持っていれば、
20~30%上がったところで、持ち株の半分を売却して、
いったん利益確定する。
そして、残りの株は天井を探るという賭けが出来ます。
たとえ天井を外したとしても、
先に確定してある利益分も含めて、
全体でプラスであれば、
その売却は成功といえます。
このように複数単位の株を持つことによって、
売買の自由度が増し利益をしっかりとって行くことができるのです。
分割売買のメリットは買い局面でも
このことは買いの場面でも言えます。
先ほど同様50万円の投資資金があるとします。
1)500円の株を1000株
買う場合と、
2)50円の株を10000株
買う場合では、やはり買いタイミングの自由度が違います。
1)の例で、1000株買った後、株価が下落したらどうなるでしょうか。
そのまま含み損になります。
しかし、
2)の例では、安くなった株価で買い増すことが出来ます。
しかし、逆に高くなった場合の買い増しは慎重に行うべきです。
このように低位株の株価の低さから来る、
複数売買単元の株を小額から取得できることで、
より確実に
安く買い
高く売る
ことが出来るようになります。