前回の「【低位株スクリーニング】自己資本比率が高すぎる低位株は注意」に引き続き、
スクリーニングで使用する財務指標の解説をしたいと思います。
今回紹介する財務指標は、「資本金」と「発行株数」です。
「資本金」ってよく聞くけど、
きちんとその意味を理解している人は
意外と少ないのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。
順を追って、わかりやすく説明させていただきます。
資本金とは
資本金とは何でしょうか。
よく聞く言葉ですが、あらためて訊かれると答えられないものですね。
1.とりあえず資本金の意味を
資本金:会社が事業のスタート時に、自分で持っている運転資金(自己資本)のこと
では、自己資本とは何でしょう?
2.じゃあ自己資本とは
自己資本:貸借対照表上「純資産の部」(旧資本の部)に記載されている合計金額のことを指し、株主に帰属する純資産部分を意味する。株主資本に同意義。
いきなり難しい言葉が続いて申し訳ありません。
多くの場合、株券の額面は50円です。
株式会社はその事業をスタートする時に株式を株主に買ってもらって資本を集めます。
したがって、
資本金 = 50 × 発行済み株数
となるはずです。
小型株とは
ところで、
銘柄選びに当たって、同じ低位株であっても
大型株:発行株数2億株以上
中型株:発行株数6000万株以上2億株未満
小型株:発行株数6000万株未満
に分類されます。
「低位株のメリット」で紹介したように、低位株の特徴には、
(8) 発行株数が少ないためいったん好材料が出ると値上がり率がダントツに違う。
(10) 発行株数が少ないので需給が崩れやすい
(11) 市場参加者が限られる値嵩株にくらべて需給が崩れやすい
があります。
株価は需給で決まる
株価は需給で決まる
のです。
多くの人が「欲しい、買いたい」と思えば株価は上がります。
これは限られた株数に対して、買いたい人が多くなれば需給バランスが崩れて、株価はつり上がるためです。
低位株投資は小型株を狙う
勘のいいあなたならもうお分かりですね。
低位株投資では小型株を狙います。
理由は需給が崩れて値上がりしやすいからです。
まずは、資本金30億円未満であるかどうかをチェックしましょう。
通常の企業であれば、額面50円ですので、これで十分です。
50 × 6000万 = 30億
というわけです。
では、なぜ株数までチェックする必要があるのでしょうか。
答えは簡単、一部の企業は額面50円ではないからです。
額面が20円の企業も一部にはありますし、
株式分割を繰り返している場合にも、額面は50円ではなくなります。
これらの企業は、資本金30億円でスクリーニングしただけでは、
小型株かどうか、すなわち発行済み株数6000万株未満かどうかチェックできません。
資本金が同じであっても、
発行済み株数が多いと、どうしても値動きが重くなります。
というわけで、
面倒がらずに、発行済み株数もチェックしましょう。
まとめ
この記事では、「資本金」・「発行株数」とその使い方の説明をさせていただきました。
いかがでしたか?
よくわかったでしょうか。それともイマイチ?
ひきつづき、スクリーニングに使用する財務指標を説明していきます。
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